作り方
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1
食用菊の花びらをガクからはずし、ざるで水につけて洗う。たっぷりのお湯を沸かし、酢を小さじ1入れて、沸騰したら花びらを入れる。箸で鍋の中を数回かき回したら、花びらをざるに取る。冷水にとってさます。軽く絞って水気を切る。
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2
鯛のあらに塩をまぶして15分ほど置き、熱湯でさっとゆでる。血合いやウロコを洗い流したら、グリルで、焼いて、両面に焦げ目をつける。
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3
鍋に水と昆布を入れ、鯛のアラ、酒を入れて火にかける
沸騰したら、中火にしてアクを取り、しばらくして昆布を取り出す。そのまま、沸騰するかしないかの弱い火加減で10分ほど煮て、鯛のだしを煮出す。
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4
塩、薄口醤油を加えて味をつけ、火を止める直前に、しょうがの絞り汁を加えて火を止め、食用菊、三つ葉の細切りを散らす。
★焼いて軽く焦げ目をつけると、生臭さが取れ、スープが香ばしく仕上がります。
材料 4人分
- 鯛のあら 1尾分
- 食用菊 4輪分
- 昆布 5センチ角程度1枚
- 酒 大さじ2
- 水 5カップ
- 塩 小さじ1/2
- 薄口醤油 小さじ2
- しょうがの絞り汁 小さじ1
- 三つ葉の細切り 適量
柱となる食材
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食材メモ
鯛のあら - 鯛には「気」のエネルギーを補い、腎精を充填する効果があり、シニア世代にはおすすめの食材。特に骨やあらを一緒に料理することで、精をチャージする力がアップ。豊富に含まれるコラーゲンを摂取することができる。
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食材メモ
食用菊 - めまいや目のかすみなどの目の疾患に有効。冠状動脈の血流を増加させる働きが報告されていて、循環器疾患や高血圧の予防に効果がある。シニア世代のアンチエジングにおすすめの食材。
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薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)
株式会社漢方キッチン代表
文部省(現文部科学省)国費留学生として北京中医薬大学で中医学を学び、帰国後「おいしく、カラダとココロをリリースする」をテーマに漢方キッチンを設立。新聞、雑誌などに執筆多数。レストランメニュー開発、薬膳料理教室を中心に活動。著書に『子宮力アップレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など。