作り方
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1
蓮の実は洗って保温ポットに入れ、熱湯500ccを注いで1晩おく。取り出して、浸出液と蓮の実を分ける。(急ぐ場合は3時間浸水してから20分ほど下茹でする)浸出液は残しておく。
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2
米をとぎ、しょうがを千切りにする。ボイルホタテは小さいもので1/2、大きいもので1/4に切る。
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3
炊飯器に、②の米と①の蓮の実の浸出液と水をあわせて420ccにしたもの、蓮の実、しょうが、ボイルホタテ、ぎんなん、さらに醤油、オイスターソース、みりん、酒、ごま油を加えて混ぜ合わせる。
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4
炊飯モードで炊飯する。
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5
蒸らし終わったら黒すりごまを加えて混ぜ合わせる。蓮の実をつぶさないように優しく混ぜる。
材料 4人分
- 蓮の実 …30g(乾燥)
- 米 …2合
- しょうが …10g
- ボイルホタテ …100g
- ぎんなん …30g(ゆで)
- 醤油 …大さじ1
- オイスターソース…大さじ1
- みりん …大さじ1
- 酒 …大さじ1
- ごま油 …小さじ2
- 黒すりごま …大さじ1
柱となる食材
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食材メモ
蓮の実 - 漢方薬にも使われている蓮の実は、胃腸や腎の働きを高めて精力を補う作用があり、滋養強壮や婦人病、下痢、頻尿に効果があります。
また、動機や精神不安を解消し、不眠症も改善してくれます。
疲労回復効果のあるビタミンB1や食物繊維も豊富に含んでいるので腸内環境をととのえてくれます。
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食材メモ
ボイルホタテ - 低カロリーで高たんぱく、魚介類のなかではタウリン含有量がトップで生活習慣病予防や二日酔いに効果があります。
カラダに潤いを与えて腎の働きを高める作用があるので、疲労回復や老化防止に効果があります。
また、胃腸の働きをととのえるので食欲を増進します。
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食材メモ
ぎんなん - 咳を止め疲労回復があるぎんなん。ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
ビタミンEは血液循環をよくして新陳代謝を高めてくれるので、老化からくる症状の緩和に効果的です。
また、膀胱の括約筋を強くし、体内から漏れ出るものを止める働きがあるので頻尿や夜尿症の改善にも効果があります。
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薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)
株式会社漢方キッチン代表
文部省(現文部科学省)国費留学生として北京中医薬大学で中医学を学び、帰国後「おいしく、カラダとココロをリリースする」をテーマに漢方キッチンを設立。新聞、雑誌などに執筆多数。レストランメニュー開発、薬膳料理教室を中心に活動。著書に『子宮力アップレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など。