作り方
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1
【はとむぎご飯の作り方】
・ご飯1合に、市販のひきわりはとむぎを大さじ3杯(30g)入れ、水を50cc増やして炊飯する。
・普通のはとむぎを使う場合は、煮えにくいので、たっぷりの水に1時間浸水し、40分ゆでる。(ゆでたものを小分け冷凍しておくといろいろな料理に使える)
白米を炊くときに、ゆでたはとむぎを加えて一緒に炊飯する。
1日15g程度が目安。 -
2
【山芋の味噌とろろの作り方】
①だし汁に味噌を加えて溶かしておく。
②山芋は洗って皮をむき、すりおろす。
③②をボウルに入れ、①を加えながら、泡だて器でよく混ぜ合わせる。
④はとむぎご飯が炊き上がったら、茶碗に盛って、③の山芋の味噌とろろをかけ、もみ海苔をのせる。 -
3
【キャベツときゅうりの香味づけの作り方】
①調味料Aの材料を鍋に入れて火にかける。沸騰したら弱火で1分煮て火をとめる。
②キャベツは一口大にちぎり、きゅうりは4センチぐらいの長さに切ってすりこぎで叩いて軽くつぶし、塩をひとつまみふってしばらくおく。
③①をビニール袋に入れ、山椒の粉、ごま油を加え、②を水気をしぼって加え、空気を抜くようにして口を閉じて漬け込む。冷蔵庫へ
1時間ほどおくと食べられようになります。2日目以降になると味がなじんでさらに美味しい。
きゅうりの代わりに大根、かぶなどでもできます
材料 2人分
- 【山芋の味噌とろろ】
- 山芋 300g
- だし汁 200~250cc
- はとむぎご飯 2膳分
- 味噌 20g~25g(大さじ1強~1杯半)
- もみ海苔 適宜
- 【キャベツときゅうりの香味づけ】
- キャベツ 200g
- きゅうり 2本
- 塩 ひとつまみ
- 山椒の粉 適宜
- ごま油 小さじ2
- [調味料A]
- みりん 大さじ2
- 米酢 大さじ2
- 水 大さじ2
- 昆布 2センチ
- しょうゆ 大さじ1
- ローリエ 2枚
- 唐辛子 1/2本(好みで調節)
柱となる食材
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食材メモ
山芋 - 中国では山の薬、日本では山のうなぎと言われ、疲労回復、滋養強壮を目的に用いられる食材。山芋に含まれるアミラーゼが消化と吸収を助けます。また食物繊維が豊富で腸内をきれいにしてくれます。そして、ネバネバ成分は胃の粘膜を保護する働きもあります。
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食材メモ
はとむぎ - 穀類の中でも特に栄養が豊富で、胃腸を整え、新陳代謝を活発にしてくれます。また、水分代謝が活発になるため、尿の出がよくなりむくみも解消できます。体内の老廃物も排出されるので解毒作用にも効果があります。
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食材メモ
キャベツ - カラダの熱を取り除いて余分な水分を排出し、胃の働きを促進します。また、ビタミンU(別名キャベジン)が豊富で、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にして粘膜の修復を促すため、胃や十二指腸の健康を保つ効果があります。
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食材メモ
山椒 - 花・実・芽のすべてを食す事ができ、薬味、漢方薬に用いられています。辛さのもとサンショオールは、脳をほどよく刺激して内臓の働きを活発にし、胃腸の働きを整える作用があります。また、血行促進によりホルモン分泌が活性化されるため、むくみを解消してくれます。
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薬膳料理 阪口珠未(さかぐち すみ)
株式会社漢方キッチン代表
文部省(現文部科学省)国費留学生として北京中医薬大学で中医学を学び、帰国後「おいしく、カラダとココロをリリースする」をテーマに漢方キッチンを設立。新聞、雑誌などに執筆多数。レストランメニュー開発、薬膳料理教室を中心に活動。著書に『子宮力アップレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)など。