お灸大学

世界の医療が患者一人ひとりのオーダーメイド医療をめざす統合医療へと向かうなかで、
最も注目を集める東洋医学のチカラをたづねます。

腸活

vol.19

江戸時代、夏の風物詩といえば金魚売りと並んで甘酒売りがよく知られています。
現在では甘酒というと冬の飲みもののようですが江戸時代には夏バテ防止に甘酒は欠かせないものとしてよく飲まれていました。
甘酒のもとである麹菌には、今話題の腸内細菌を元気にし、その働きを高める酵素が100種類以上も含まれていることが解明されて江戸時代の食生活がとてもリーズナブルであったことがわかってきたのです。

ヒトの腸の中にはおよそ1000種類以上100兆個もの腸内細菌が住みついていて、ヒトの健康を守るという大切な役割を果たしています。
細菌が住んでいるのは腸だけではなく口の中にも鼻の中にも皮膚にも要するにヒトのカラダはすっぽりと細菌によってつつまれているのです。そしてその細菌の働きで皮膚が乾燥から守られるなど、細菌はさまざまな働きを通して、ヒトと共存しているため常在菌と呼ばれています。

ヒトのカラダに住みついている常在菌には乳酸菌のようにカラダにとっていい働きをしてくれる善玉菌と大腸菌などよくない働きをする悪玉菌のほかに、その時の勢力の強い菌のほうにくっつく「日和見菌」というのがいます。
健康なヒトの腸の中では、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、そして残る70%の日和見菌です。
ストレスや疲労、生活のリズムの乱れなどによってこのバランスがくずれるとカラダのあちこちにトラブルがおこってくるのです。

腸というのは内臓の一部というのは常識ですが、実は腸は皮膚と同じく外の世界に常に直面しています。
腸には毎日私たちが口にする食べものや呼吸によっても病原菌となる細菌やウィルスが入ってきます。それを識別してカラダによくないものを排除するために、腸の中にはヒトのカラダにある免疫細胞の約6割が集合して、カラダに必要な栄養分だけを吸収するという大きな仕事をしています。
この免疫細胞を常に活性化して十分力を発揮させるためには腸の中の善玉菌を増やすことで免疫力は高めることができます。善玉菌は免疫細胞を鍛えるという大切な役割を持っているのです。
その善玉菌を増やすたべものとしてよく知られているのは乳酸菌があげられますが乳酸菌はそれ自体が善玉菌であり、又他の善玉菌のエサにもなるすぐれものですが、日本人におなじみの麹菌、酵母菌、納豆菌なども善玉菌を育てるたべもの。
私たちは暮らしの知恵として伝えられた発酵食品によって免疫力を維持してきたのです。

まとめ

健康を維持するために腸を活性化する「腸活」が今注目を集めています。
食生活や運動によって腸の働きを高めるとともに
お腹の調子をととのえる足三里のツボへのお灸も
おすすめです。

バックナンバー

バックナンバーをもっと見る

せんねん灸 フリーダイヤル 0120-78-1009 平日午前9時〜午後5時