お灸大学

世界の医療が患者一人ひとりのオーダーメイド医療をめざす統合医療へと向かうなかで、
最も注目を集める東洋医学のチカラをたづねます。

「冬のかゆみ」

vol.24

冬のくらしの知恵に風仕事があります。
冬のきびしい寒さと乾いた風を利用して、食物を熟成する古くからの知恵。干し柿、干し野菜、生ハム、魚の干物…
しかし、食物をおどろくほど美味しく変える冬の気候は、私たちのカラダにはあまりうれしくないことをひきおこします
冬の乾燥肌そして「冬のかゆみ」です。

私たちのカラダの表面を守っているのは皮脂膜と角質層です。一番外側は、外からのシゲキの侵入を防ぐ皮脂と汗がまざった皮脂膜、その下は角質細胞が何層にもレンガのように並んでいます。そしてこの角質細胞の間を埋めるように存在する細胞間脂質とも呼ばれるセラミドによって皮膚の水分量が維持され、お肌のうるおいは保たれています。
寒くなり、空気が乾燥してくると私たちのカラダは体温を維持するために皮膚表面の血管を収縮させます。その結果皮膚表面への「血」のめぐりが低下し、皮膚の健康維持に必要な栄養も届かなくなり、皮膚表面からの水分の蒸発を防ぐ皮脂の働きや皮膚の水分量を維持するセラミドも十分でなくなり、お肌は乾燥してきます。

皮膚のうるおいを保つ大きな役割を持つセラミドは気候や環境によって減少しますが、最も大きく減少する原因 それは加齢なのです。
セラミドは10代20代をピークにどんどん減少し、50代で約半分になり、年とともにさらに減少するため皮膚のバリア機能も加齢とともに低下します。

そのために冬になり乾燥によって皮膚表面への「血」めぐりが低下すると皮膚の水分はどんどん失われてお肌が乾燥します。このお肌の乾燥こそ「冬のかゆみ」の大きな原因なのです。お肌のバリア機能が低下すると角質層の細胞の間にすき間ができ、本来は皮膚の深いところにあるかゆみを感じる細胞が直接外からのシゲキを受けるためにかゆみがおこります。
かゆいからといってかくと、かゆみを感じる細胞がかゆみを引きおこす物質ヒスタミンの分泌をうながすためさらにかゆみがひどくなるという「かゆみスパイラル」となるのが「冬のかゆみ」なのです。

「冬のかゆみ」にはまず皮膚の保湿。そしてお風呂も熱いお風呂はさけて、洗う時も皮膚をシゲキしないように気をつけること、部屋の湿度にも気をくばり、なるだけ皮膚をシゲキしないようにすることが大切です。
症状をカラダの内から改善する東洋医学ではお肌の乾燥は、お肌にうるおいを届ける血液の不足「血虚」をあげています。
「血」を補うのに効果的な食材は黒ゴマ。

まとめ

そして、症状をカラダの内から改善する東洋医学では「冬のかゆみ」の原因となる皮膚表面への「血」のめぐりをよくして皮膚表面への栄養補給を改善するツボ「血海」、水分のめぐりをよくしてカラダのうるおいを守る「尺沢」のツボへのお灸をおすすめしています。

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