お灸大学

世界の医療が患者一人ひとりのオーダーメイド医療をめざす統合医療へと向かうなかで、
最も注目を集める東洋医学のチカラをたづねます。

春は苦味を盛れ

vol.39

冬眠から目覚めたクマがまっ先に口にするのはふきのとうといわれます。
雪国では日ざしが春めいて雪どけが始まり、ところどころに黒土が見えはじめるとまっ先に淡い淡い萌木色の芽を出すふきのとうはその姿も香りもほろ苦さもそのすべてが春の使者 山菜の王様なのです。

手にすると思わずだれもが鼻をくんくんしたくなるほどの春の香り、そしてもうひとつは口にした時のほろ苦さ「味には五味(甘味、酸味、苦味、旨味、塩味)」というものがあるがもし「気品」ということになれば、このほろ苦さに優るものはないと、かの文豪 開高健にいわしめた、ふきのとうのほろ苦さは味覚だけでなく動物にとっては欠かすことのできない自然からの春のプレゼントなのです。
動物は寒くきびしい冬をのりこえるために脂肪をカラダの中に貯え、じっとして過ごします。そして春を迎えるとカラダは目ざめ活動的になります。その冬から春へとカラダをリセットするメカニズムをスムーズにする働きがふきのとうにあることをクマは本能的に知っているからこそ、目ざめるとまっ先にふきのとうを口にするのでしょう。

「春は苦味を盛れ」「春の皿には苦味を」とよく言われますが、ふきのとうをはじめタラの芽など春の山菜には独得の苦味成分「植物性アルカロイド」が多く含まれています。
このアルカロイドは老廃物や余分な水分を排出する腎臓の機能を高め、新陳代謝をうながす働きがあります。そして山菜だけでなく春の野菜に多く含まれる「ポリフェノール類」にもカラダにたまった老廃物を排出し新陳代謝を高める働きがあるのです。

天ぷらにして そのまま味噌汁に、ふきのとう味噌に、春を迎えるとどこにでも顔を出すふきのとうは、私たちのカラダを冬から春へとスムーズにリセットするための自然からのプレゼントなのです。

まとめ

東洋医学では「気血水」がスムーズにめぐっていることが健康としています。めぐりをよくするお灸のツボは足三里、合谷。新鮮な栄養と酸素を全身に届け、老廃物を回収します。

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