お灸大学

世界の医療が患者一人ひとりのオーダーメイド医療をめざす統合医療へと向かうなかで、
最も注目を集める東洋医学のチカラをたづねます。

未病先防

vol.21

東洋医学には未病先防という考えかたがあります。病気になって治療するのではなく、病気の前の未病の段階で体質を改善し病気にかかりにくい体質をつくるという東洋医学の長い歴史から生まれてきた考えかたです。

今、病院で2時間待ってやっと順番がきて診察室に入っても先生はパソコンに向かって検査結果を見るばかりで診察は数分「まあもう少し様子を見ましょう」で終わりという話をよくききます。血圧、血液、尿などの検査の結果、一定の基準値によって病気を判断する現代医学は本人がつらいと自覚症状を訴えても病気とは診断されないためにシニアにとっては悩みがつづくことになっているのです。

一方東洋医学は病気に対する概念が異なります。その一番特徴的なのが未病。未病とは今注目を集めている言葉ですが、その文字通り未だ病気にあらず、しかし病気の前段階という状態のこと。この段階で病気とするのが東洋医学なのです。いわば西洋医学が病気になったあとの治療医学であるのに対し東洋医学は病気になってからの治療医学だけでなく病気になる前の未病の段階で治療する治療+予防医学といえるのです。



2000年をこえる歴史のある東洋医学の生れた時代、今の高度に発達した病気に対する検査システムもなかったため患者の自覚症状やカラダの表面にあらわれた変化を重視し、きめ細かく観察することで症状を見つけるという独自の診察法「四診」が発達しました。
四診とは、望診(ぼうしん)聞診(ぶんしん)問診(もんしん)切診(せつしん)の4つ。
望診とは、患者が診察室に入って来る様子、イスに腰かける姿勢、顔色、目、耳、爪そして「舌診」と呼ばれる舌の状態を見ます。声のはりや応答 口臭、体臭など聴覚嗅覚によるのが聞診。

そして症状や病歴をきき出しその応答などを見る問診。脈をとる切診などによってカラダのデータを集め分析して診察してきました。

このように東洋医学はそのなりたちからも個人の体質と症状をもとにしてきた個の医療といえるのですが、本人の自覚症状を重視しているために、自覚症状のない時は診察ができないこともありました。
今、世界の医療は高血圧、糖尿病、ガンなど日常の生活習慣が病気の発症や進行にかかわってくる生活習慣病の増加などから予防医学が注目をあつめてきています。その結果もうひとつの医療として予防医学に重点を置く東洋医学がクローズアップされてきました。

現代医学のすぐれた検査システムに未病先防というひとりひとりのデーターを中心にした東洋医学をあわせた医療が高齢化社会を迎えた今、世界的に注目を集めているのです。

そして今、未病の概念は自覚症状はあるが検査では異常のない東洋医学の未病に加え、自覚症状はなくても検査では異常が見つかるという西洋医学的未病が加えられています。

まとめ

「備えあればうれいなし」秋という過ごしやすい今の季節こそ未病先防のとき、養生を心がけ免疫力が必要となる冬にそなえましょう。
秋の養生のツボ「足三里」「三陰交」に
お灸がおすすめです。

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